人間、生きていること自体、そもそもかわいそうな、存在なんだ。
これは、脚本家の大石静氏の言葉。
人口呼吸器を付けざる得なくなった父親に、人間の尊厳がないと
感じ医師に「装置をはずしてくれ」と頼んだところ、傍らの看護婦に「お父さんがんばっているのに、かわいそう・・」と言われて憤慨した彼女の感情がこのことば。
本当にこれには共感した。
母が入院し、意識が朦朧としている病床を後に姉と駅まで歩きながら姉はポツリと言った。
「もう長い修行から解放してあげたい。生きていること自体修行よね」
修行の中で少しだけ楽しいこと嬉しいことがあるから生きられる。
年齢を重ねる度にその実感が強くなる。
母の3回忌の終え、大石静氏のエッセイ「ニッポンの横顔」からの言葉に姉の言葉が重なった。