夏休み初日、静嘉堂@丸の内「絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ」展示会へ。
なぜか神仏には手をあわせたくなるような、有難さを感じますが、特に果実のラカンカでなじみがあることもあり羅漢の図には魅かれました。
羅漢と鹿が共に描かれる理由
羅漢図に鹿が登場する背景には、以下の宗教的・象徴的意味がありとのこと。
自然との調和: 羅漢が修行する山林の情景で、鹿は「清浄な自然の象徴」として描かれます。特に鹿が霊芝(長寿の霊草)をくわえる姿は、羅漢への供養に参加していることを示し、仏教世界の調和を表現します。
羅漢果の名称は、仏教用語の「羅漢」に由来する複数の説が存在します:
果実の形状や薬効が、仏教で最高の悟りを開いた聖人「羅漢」を連想させるため、この名が付けられたとされます。具体的には、丸い果実が剃髪した羅漢の頭部に似ていることや、優れた薬効が「聖人賢者のようだ」と比喩されたことが根拠とのこと。
奈良の春日大社の神様たちを描いた絵。
人や鬼のような姿で描かれているのが神さま。
そこから漫画の吹き出しのようにモクモク沸き上がった雲に乗っているのが仏様。
春の日本では仏様が神様の姿に変身して困った人たちを助けに来てくれると考えられていたらしい。
この絵は、「神社の神様の本物の姿はこの仏様」というのことを示している。